見つけうになり

いじゃない

2016年04月22日 18:55



   仕事をするには、仕事をする姿勢がある。遊ぶときには遊ぶときの態度がある。この態度ができていないと、仕事もうまくいかないし、また、たとえ遊んでいてもおもしろくも楽しくもないだろう。人間は鋳型にはまるのを好まない。それぞれ個性的でありたい、と望んでいる。にもかかわらず、銀行マンなら銀行マンらしい、新聞記者なら新聞記者らしい、技術者なら技術者らしいタイプができるのはなぜか。
   人間は、仕事は仕事、生活は生活というように、切り離してしまえない面がある。ある仕事に取り組むとき、その仕事にいちばん取り組みやすい姿勢がある。それが自然としみこみ、考え方や行動様式までがそれにふさわしいようになる。○○タイプやXX気質はけっして当人が望んでることではないが、ある仕事に打ち込むと自然にそうなるのである。これは重要なことである。ゴルフをしても姿勢が悪いとタマは飛ばない。姿勢ができていなくて急に動作をするとき、いちばん事故が多い。徹夜でマージャンをやって、赤い目をして出勤するのでは第一に体が仕事をやるようになっていない。何事をするにつけ、まず姿勢が肝心である。
 夕暮れ時、ヤギ飼いが、ヤギの群れを放牧地から移動させていると、群れの中に野生のヤギが混ざっ ていることに気づきました。そこで彼は、野生のヤギたちを、自分のヤギの群れと一緒に、囲いの中に入れておくことにしました。
 翌日、雪が激しく降ったため、ヤギ飼いは、ヤギたちをいつもの牧草地へ連れて行くことができずに、やむなく、群れを囲いの中に留めおきました。そして、彼は、自分のヤギには、飢え死にしない程度にしか餌を与えませんでしたが、新参者たちには多くの餌を与えました。と、いうのも、こうすれば、 彼らをうまく手なずけられるのではないかと考えたからです。
 翌日、雪が解けはじめると、ヤギ飼は、ヤギたちを牧草地へと連れて行きました。ところが、野生のヤギたちは、一目散に山の奥へと逃げて行きます。彼は、逃げて行くヤギたちに向かって、「吹雪の時にあんなに世話をしてやったのに逃げるとは、なんて恩知らずなんだ!」と叫びました。
 すると、一匹がクルリと振り向いて言いました。 「我々が用心するのは、そこなんですよ。あなたは、長年慣れ親しんだヤギたちよりも、我々を大切にした。ということは、もし、我々の後に、また別の者がやってきたら、あなた は、同じように、新しい方を大切にするでしょうからね」

【教訓】 新しい友人のためといって、古くからの友人をないがしろにしてはならない。 野山で竹を取って生活している竹取の翁が、ある日、根元が光る竹を見つけた。その中に10センチほどの美しい女の子を見つけ、連れて帰って育てることにした。それ以来、翁は黄金が詰まった竹をたびたび、家は富み栄えた?女の子は3か月ほどで成長し、光り輝くほどに美しくなったので、「なよ竹のかぐや姫」と名づけられた。
 
 姫の美しさはたちまち評判になり、多くの男が求婚にやって来たが、いずれも拒絶されてしまう。しかし、なかでも熱心な5人の貴公子は、冬の寒さにも、夏の暑さにもめげず通ってきた。石作りの皇子、庫持の皇子、右大臣阿倍御主人、大納言大伴御行、中納言石上麻呂の5人である。
 
 竹取の翁は5人の熱意をくみ、姫を説得して、彼らの中から一人を選ぶように勧めた。姫は、自分の要求するものを持ってきてくれた人の意に従うと約束する。石作りの皇子には「仏の御石の鉢」、庫持の皇子には「蓬莱(ほうらい)の玉の枝」、右大臣阿倍御主人には「火鼠のかわごろも」、大伴の大納言は「竜の首の玉」、中納言石上麻呂は「燕の産んだ子安貝」を、それぞれ所望される。