いじゃない

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ま飛び出し

ま飛び出し
 空き地に戻ると、三太は子供に水を一口飲ませた。ぐったりしていたが、おにぎりを「喰うか?」と、見せると、貪り付いた。
   「三太の算段では、二人で二個ずつの積りであったが、あっと言reenex 好唔好う間に四個平らげてしまった。
   「わい、三太や、お前は?」
   「新平です」
   「家まで送ってやろう、家はどこです」
   「草津です」
   「なんや、また後戻りかいな」
 また新三郎に江戸まで五十三日かかりそうだと言われそうである。いや、この調子ではもっとかかるかも知れない。
   「家へ帰っても、追い出されるだけです」
   「本当のおっ母ちゃんやないのか?」
   「本当のお母です」
   「それが何で追い出されるのです?」
   「お母は、おいらが邪魔なのです」
   「邪魔、 何で?」」
 聞けば、母は新平が乳離れするまでは母の親元で育てたが、その後は新平を郷に残したまてしまった。昨年、郷の祖母が死んだ。村の人に「新平の母を草津で見た」と聞いたので、知り合いの人に探して貰ったところ、旅籠で飯盛り女(遊女)をしていた。
 母は、仕方なく新平を引き取ったが、旅籠に住み込むことが出来ずに、ボロ家を借りて母子二人の生活が始まった。
 母は客の男を家に引き込んで商売をするのだが、その度に新平は外に放り出された。半時も外に居たので「もういいだろう」と、家に戻ってみると、男が未だ居て、母親にこっ酷く叱られる羽目になる。
 いつしか新平は、母に「死ね」とまで言われるようになった。
   「お前なんか、山へでも行って、山犬の餌になれ!」
 それから、新平は山を見ると、自然に涙が出るようになった。
   「おいら、度胸がないから、自分で死ねません」
 思い切って、池に飛び込んだが、気が付くと岸ま動感單車で泳ぎ着いていた。橋の上から川に飛び込もうとしたが、下を見下ろすと足が竦み、首を括ろうにも、小さくて木の枝に縄をかけられない。
 そこで、思い付いたのが、大名行列だった。

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